ボクシングフェザー級、日本とインドネシア双方のナショナルチャンプ同士の一戦は、前日の計量を両選手とも順調にパスし、計量会場は和気藹々としたムードに包まれた。
キャリア22戦21勝を誇り、タイ・フィリピンのナショナルチャンプを連続撃破してきた幕之内選手に対し、インドネシア王者のウォーリー選手はキャリアわずかに3戦。
名伯楽ミゲル・ゼールをして、「マイボーイ、そして最後の太陽」と言わせたその力は、「無謀」な挑戦で結果を残せるのか。
決戦のゴングは明日打ち鳴らされる。
てぬぐい(143) 週刊少年マガジン
はじめの一歩, 森川ジョージ
復帰戦でライト級OPBF王座に挑んだ間柴了選手は、8ラウンド終了間際にダウンを奪われ、続く9ラウンドも劣勢。
とどめを刺しに飛び込んだチャンピオンを、10ラウンド35秒、ロングアッパー一発でKOに沈めた。
中盤にはチャンピオンのクレバーなファイトスタイルにも苦しめられたが、クリーンなファイトで応戦。
新たなフィニッシュブローと共に、新生間柴の誕生となった。
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はじめの一歩, 森川ジョージ
水道橋の惨劇と呼ばれた、血まみれの沢村戦から一年。
2階級も重いライト級、東洋太平洋タイトルマッチで、死神・間柴了選手が復活を遂げた。
元来の長身に、階級を上げたことで筋肉も加え、おなじみのヒットマンスタイルで王者アーロン・ドミンゴ選手に挑む。
戦前の予想では、一年ぶりの試合にタイトルマッチを持ってくるなど、その無謀さを危ぶむ声が多いが、得意のフリッカーでオープニングブローを決め、一気にたたみかける体勢だ。
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はじめの一歩, 森川ジョージ
壮絶なKO劇で幕を閉じた、OPBFフェザー級王座統一戦の興奮も冷めやらぬうち、メインイベントWBC世界ミドル級タイトルマッチのゴングが鳴った。
前座となる試合の盛り上がりや、いつもに比べて演出の控え目な入場などに調子を狂わされたのか、王者鷹村の攻撃が空回り。
挑戦者の執拗なジャブに、顔面は腫れ上がりポイントも圧倒的に挑戦者有利のまま、残りわずか3ラウンドとなった。
6階級制覇という野望も、風前の灯だ。
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はじめの一歩, 森川ジョージ
逆転に次ぐ逆転、最後までベルトの行方が分からなかった、東洋太平洋フェザー級王座統一戦は、暫定王者宮田選手の繰り出したカウンターが、ランディ・ボーイJr.選手を粉砕。
レフェリーが試合を止めると同時に、勝者宮田選手も崩れ落ち、勝利者インタビューも行われないまま、リングを後にした。
担架で運ばれるランディ・ボーイJr.選手と、スタッフの肩を借りてリングから降りるチャンピオンの姿は、ようやく終結した死闘の激しさを物語る。
最後に突き上げられた右拳は、王者宮田一郎の意地だったのかもしれない。
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フェザー級東洋太平洋王座統一戦は、5・6・7ラウンドと続けざまにダウンを奪われた宮田選手が、ランディ・ボーイJr選手のフィニッシュブローに、渾身の右クロスを合わせ、起死回生のダウンを奪い返した。
劣勢の続いた暫定王者の苦戦に、息を呑んでいた会場は一気に興奮の坩堝と化した。
総立ちの観衆が見守る中、レフェリーのカウントが始まった。
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はじめの一歩, 森川ジョージ
フェザー級東洋太平洋王座統一戦は、前半を有利に進めた現王者宮田選手が、第5ラウンド終了間際にダウンを奪われる波乱の展開。
第6ラウンドも開始から暫定王者ランディ・ボーイ・ジュニア選手が得意のスイッチから連打を浴びせ、宮田選手は防戦一方となっている。
得意のカウンターもランディ選手の独特のリズムに封じられ、王座が危うい状況となっている。
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第2ラウンドの強烈なカウンター以降、宮田選手が試合の支配権を握る中、我慢の試合を続けていたランディ・ボーイJr.選手だが、第3ラウンドは決定打をもらうことなくしのぎ切った。
迎えた第4ラウンド、宮田選手のスピードに陰りが出たのか、命中率の落ちたジャブの弾幕を潜り抜け、強烈なボディブローを叩き込んだ。
ここまで一方的な展開となっていた試合だが、この一撃が反撃の口火となるか。
ランディ選手の豪打と宮田選手のカウンター、どちらが相手の息の根を止めるのか、後楽園ホールのボルテージは高まる一方だ。
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横浜アリーナで行われているダブルタイトルマッチ、世界ミドル級・東洋太平洋フェザー級で、セミファイナル10回戦に出場した木村達也選手(東京・鴨川)は、5ラウンド途中に起こった偶然のバッティングによる出血で、判定負けを喫した。相手はフィリピンの6位選手。
4ラウンドまでのポイントでは大幅なリードを許したものの、試合巧者な木村選手だけにダメージは少なく、5ラウンド開始から攻勢に転じていたところのアクシデントだった。惜しい試合を落としたと言える。
メインイベントには同ジム所属の、鷹村守選手が世界タイトル防衛を賭けるだけに、勝って勢いをつけたかったところ。
続くセミファイナル10回戦、青木勝選手も同ジムだけに、巻き返しが期待される。
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はじめの一歩, 森川ジョージ
3度目の防衛線を間近に控えた、現WBC世界ミドル級チャンピオン鷹村守選手(鴨川ジム・東京。元WBC世界ジュニアミドル級チャンピオン)に、黄色信号が点っている。
原因は同ジムの幕之内一歩選手(現日本フェザー級チャンピオン)が、鷹村選手の命令で入手してきた「ツチノコドリンク」。
製造元不明のこのドリンク剤を飲用した鷹村選手は、現在原因不明の下痢により、体重が大幅にダウンしている。減量に苦しんできた鷹村選手は、これを奇貨として飲用を続けており、コンディションの悪化が懸念される。
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はじめの一歩, 森川ジョージ